BitMEXの使い方 — 閉鎖までに触るのはこの5画面だけ

新しく口座を開けない取引所の「使い方」を説明する意味は一つだけです。残っている機能で自分の後片付けを終わらせること。このページは入門ガイドではなく、閉鎖までに必要な操作だけを順番に並べた作業手順です。使わない機能の説明は省いています。

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触る画面はこの5つ
  • 残高(ウォレット) — 何がいくらあるかを確定させる
  • 建玉(ポジション) — 決済して証拠金を解放する
  • 履歴 — 閉鎖前に書き出す。あとで取得できない
  • サブアカウント — 個別に開いて確認する
  • 出金 — ネットワークを確認して送る

このページが説明すること・しないこと

先に範囲を明確にします。当サイトは画面のメニュー名やクリック経路を具体的に記載しません。BitMEXの管理画面はログイン後にしか表示されず、第三者が現在の表示内容を確実に確認する手段がありません。存在しないボタン名を書けば、あなたは画面上で見つからないものを探すことになります。

そのため以下では機能単位で説明します。「残高を確認する画面」「建玉の一覧」といった書き方です。実際の名称や配置は公式サイトで確認してください。順序と判断基準は画面が変わっても有効です。

説明しないこと
  • 新規口座開設の手順 — 2026年7月23日に恒久的に終了しています
  • 新しく建玉を開く方法 — 2026年8月26日以降は不可能です
  • デモトレード(テストネット)の使い方 — 本番の閉鎖にともない役目を終えます
  • 取引戦略・銘柄の選び方 — 当サイトは投資助言を行いません

1. 残高を確定させる — 3つの数字を区別する

最初にやるのは、自分がいくら持っているかを確定させることです。ここで多くの人がつまずくのは、残高が3つの異なる状態に分かれていることを知らないからです。

残高の3つの状態
状態意味出金できるか
ウォレット残高(利用可能)どの建玉にも拘束されていない自由な資金できる
証拠金として拘束開いている建玉を維持するために確保されているできない — 建玉を閉じるまで
未実現損益開いている建玉の現在の評価差額。まだ確定していないできない — 決済するまで数字自体が動く
ステーキング中のBMEXロックされている。閉鎖時に自動解除できない — 解除されるまで

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出金画面に表示される金額が想定より小さいのは、ほぼ必ずこの区別が原因です。建玉を閉じないまま出金可能額を計算しようとしても意味がありません。損益が確定するまで、ウォレット残高に何が戻るかは決まりません。だから順序は常に同じです。まず閉じる、次に残高を読む、それから出金する。

紙に書き出す4項目
  • 利用可能なウォレット残高(通貨ごと)
  • 証拠金として拘束されている額
  • 未実現損益(プラスかマイナスか、おおよその額)
  • ステーキング中のBMEXの数量

2. 建玉を決済する — 決済のみモードで画面がどう変わるか

公式発表では、2026年8月26日 04:00 UTC(日本時間13:00)からリスクリミットが適用され、利用者は既存の建玉を縮小することしかできなくなります。これが操作画面でどう現れるかを理解しておくと、慌てずに済みます。

8月26日を挟んだ操作の可否
やりたい操作8/26より前8/26以降
新規に建玉を開く可能不可能
同方向に積み増す可能不可能
一部を決済する可能可能
全部を決済する可能可能
反対方向の建玉でヘッジする可能不可能(新規建玉に当たる)
銘柄を乗り換える可能不可能
端数を他通貨へまとめる可能不可能

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「縮小のみ」は反対方向の新規建玉も作れないという意味です。値動きを抑えながら時間をかけて処理する、という選択肢が消えます。8月26日以降に不利な方向へ動いたとき、できるのは損失を確定させて閉じることだけです。

決済注文の出し方の考え方

決済には成行と指値があり、閉鎖前の環境では判断が変わります。

成行と指値の使い分け
方法有利な点負うリスクいつ選ぶか
成行確実に約定する板が薄いとスリッページが大きい期限が近い、数量が小さい
指値約定価格が有利約定しないまま期限を迎える期限に余裕がある、数量が大きい
分割(成行を複数回)スリッページを抑えられる手間がかかる数量が大きい場合の基本

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大口を閉じるときの原則
  • 全数量を一度に成行で流さない。板の厚みを見て分割する
  • 最良気配から数ティック内に積まれている数量を目安に、1回分の大きさを決める
  • 指値で待つなら、成行に切り替える時刻を先に決めておく
  • 流動性が集まる時間帯に寄せる。週末や参加者の少ない時間は避ける
  • 約定した平均価格を記録する(履歴は閉鎖後に取得できません)

部分決済をすると証拠金も部分的に解放されますが、比率は1対1ではありません。残った建玉を維持するための証拠金は依然として必要で、その額はレバレッジ倍率で変わります。分割して閉じている場合は、1回ごとにウォレット残高を読み直してください。

3. 履歴を書き出す — 後回しにできない唯一の作業

これは緊急性のリストには出てこないのに、逃すと取り返しがつかない作業です。閉鎖後もログインは一定期間維持されますが、プラットフォームが完全に停止すれば履歴へのアクセスも失われます。アクセスがあるうちに落としてください。

  • 取引履歴。売買の記録を日時と価格つきで。CSVでの書き出しがあるならそれを使う。スクリーンショットは記録として不完全です
  • 入出金履歴。いつ、どのネットワークで、どのアドレスへ。TXIDを含めて
  • ファンディングの授受。無期限先物を持ち越していた場合、支払った・受け取った額はコスト計算の一部です
  • 強制決済の記録。自分で閉じられず決済された分について、どの価格で決済されたか
  • 最終残高のスクリーンショット。出金前と出金後。簡単ですが自分の記録として役に立ちます

これらが何のために必要かは人によって違います。コスト管理のため、居住国での申告義務のため、あるいは単に記録として。当サイトは税務上の取り扱いについて助言できません — それは会計や法律の領域で、資格のある専門家に尋ねるべき質問です。共通しているのは、データは後から生成できないという点だけです。

書き出す順序

出金作業に入るに書き出してください。出金してしまうと残高がゼロになり、画面上の情報が減ります。また出金の混雑期に入ると、まず出金を通すことに意識が向いて履歴のことを忘れます。先に落とすのが確実です。

4. サブアカウントを個別に確認する

戦略ごとにサブアカウントを作っていた場合、それぞれが独立した財布のように振る舞います。メイン口座の利用可能残高がゼロと表示されても、サブアカウントの証拠金はそこに残ったままで、画面上で目立ちません。

確認方法は単純です。アカウントの一覧を開いて、1行ずつ残高を読む。サマリー画面の合計値を信用しないでください。合計に含まれていない項目があるかどうかは、一覧を見ないと判断できません。

取りこぼしの典型
  • サブアカウントに残った証拠金 — 閉鎖後は口座維持手数料の対象になります
  • アフィリエイト報酬として別項目に計上されていた未出金分
  • ステーキング解除後のBMEX — 閉鎖時に自動解除され、出金すべき新しい残高として現れます
  • 最低出金額を下回る端数 — 出金できないのに課金対象になります

最後の項目は8月26日までに処理してください。最低出金額を下回る残高は出金申請そのものが通らず、他の通貨へまとめる操作は取引に当たるため、決済のみモードでは実行できません。この期限を過ぎると、端数は出せないまま課金され続ける残高になります。

5. 出金する — 手順は別ページに分けています

出金は工程が多く、ネットワークの取り違えという別種の事故が待っているため、独立したページにまとめています。ここでは全体の位置づけだけ示します。

  1. 受取先を先に開き、通貨とネットワークを選んでアドレスを取得する 送金元ではなく受取先から始めます。その画面は閉じずに残しておきます。
  2. BitMEXの出金画面で同じネットワークを選ぶ 通貨・規格・チェーン名の3つが受取先の表記と一致していることを確認します。一致しなければそこで中止します。
  3. 最低出金額を満たす少額でテスト送金する 全額ではなく少額を1回。着金を確認できれば、手順が正しいことの証明になります。
  4. メールの確認リンクから承認する 出金申請後にメールでの承認ステップがあります。受信箱と迷惑メールフォルダを確認します。
  5. 着金を確認してから残額を送る 同じアドレス、同じネットワークで。最後にTXIDをブロックチェーンエクスプローラで確認します。

ネットワークの一致確認、手数料と最低出金額の読み方、着金しないときの切り分けについては出金の完全手順のページで詳しく扱っています。

もう使えない機能

検索でたどり着いた古い解説記事に載っていても、以下はすでに使えません。時間を無駄にしないために挙げておきます。

終了した・終了する機能
機能状態時期
新規口座開設恒久的に終了2026年7月23日
新規建玉終了2026年8月26日 04:00 UTC
ヘッジ・銘柄乗り換え終了(新規建玉に当たる)2026年8月26日 04:00 UTC
端数のまとめ(取引)終了2026年8月26日 04:00 UTC
取引機能全般終了2026年9月23日 04:00 UTC
入金終了2026年9月23日 04:00 UTC
デモトレード(テストネット)本番閉鎖にともない役目を終える
アフィリエイトプログラム閉鎖にともない終了

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逆に、閉鎖後も残るのはログイン、残高照会、取引履歴の閲覧、出金の4つだけです。それ以外の画面や機能を探しても見つかりません。

よくある質問

BitMEXの使い方を最初から教えてもらえますか
新規口座開設が2026年7月23日に恒久的に終了しているため、これから始める人向けの入門ガイドは実益がありません。このページは既存の口座を持っている人が、閉鎖までに残高を回収するための操作に絞って書かれています。
画面のどこをクリックすればいいか具体的に教えてください
当サイトはメニュー名やクリック経路を記載していません。BitMEXの管理画面はログイン後にしか表示されず、第三者が現在の表示内容を確実に確認できないためです。存在しないボタン名を書けば、あなたは見つからないものを探すことになります。機能単位で説明しているので、実際の名称は公式サイトで確認してください。
出金できる金額が思っていたより少ないのはなぜですか
ほぼ必ず残高の状態の区別が原因です。証拠金として拘束されている額と未実現損益は出金できません。建玉を閉じて損益を確定させるまで、ウォレット残高に何が戻るかは決まりません。まず閉じる、次に残高を読む、それから出金する、という順序になります。
8月26日以降は何ができなくなりますか
新規建玉、同方向への積み増し、反対方向でのヘッジ、銘柄の乗り換え、端数を他通貨へまとめる操作がすべて不可能になります。できるのは既存建玉の縮小と決済、そして出金だけです。
部分決済すると証拠金はその分だけ戻りますか
比率は1対1ではありません。残った建玉を維持するための証拠金は依然として必要で、その額はレバレッジ倍率で変わります。分割して閉じている場合は、1回ごとにウォレット残高を読み直してください。
取引履歴はいつ書き出すべきですか
出金作業に入る前です。閉鎖後もログインは一定期間維持されますが、プラットフォームが完全に停止すれば履歴へのアクセスも失われます。CSVでの書き出しがあるなら先に落としてください。データは後から生成できません。
サブアカウントはどう確認すればいいですか
アカウントの一覧を開いて1行ずつ残高を読んでください。サマリー画面の合計値を信用しないことが重要です。メイン口座がゼロと表示されても、サブアカウントの証拠金はそこに残ったまま画面上で目立たず、閉鎖後は口座維持手数料の対象になります。
デモトレードで練習してから本番で試せますか
できません。新規建玉が2026年8月26日に停止し、9月23日には取引機能そのものが終了します。テストネットも本番の閉鎖にともない役目を終えます。練習の先に実行する場がない状態です。

出典

数値はBitMEX公式サイトの公表値です。最新の情報は必ず公式サイトで確認してください。