アプリの用途がもう変わっている
「bitmex アプリ ダウンロード」で検索してこのページに来た方は、まず前提を更新してください。2026年8月26日 04:00 UTCに新規建玉が停止し、9月23日 04:00 UTCに取引機能そのものが終わります。いまアプリを入れる目的は、取引ではありません。
| 操作 | 〜8/26 | 8/26〜9/23 | 9/23以降 |
|---|---|---|---|
| 残高の確認 | 可 | 可 | 可 |
| 取引履歴の閲覧 | 可 | 可 | 可 |
| 出金 | 可 | 可 | 可(手数料発生) |
| 建玉の決済 | 可 | 縮小のみ | 不可 |
| 新規建玉 | 可 | 不可 | 不可 |
| 新規口座開設 | 不可(7/23終了) | 不可 | 不可 |
← 横にスクロールできます →
つまり、いまアプリが役に立つ場面は外出先から残高を確認する、外出先から出金を承認するあたりに限られます。腰を据えた作業(履歴の書き出し、サブアカウントの確認、大口の分割決済)は画面の広いパソコンのブラウザのほうが確実です。
すでに正規のアプリを使っていて、ログインできているなら新しく何かをダウンロードする必要はありません。この局面でわざわざ入れ直す理由はなく、入れ直そうとした瞬間が最も危険です。アプリの更新も、端末の正規のアプリストア経由でのみ行ってください。
偽APK — この局面で最も損失が大きい行為
取引所の閉鎖が報じられると、第三者サイトで配布される偽アプリが必ず増えます。理由は単純です。「公式ストアから消えたので直接ダウンロードしてください」という説明が、この時期だけ自然に聞こえてしまうからです。
偽アプリの危険度は偽サイトより一段上です。偽のログインページはあなたが入力した情報しか盗めませんが、端末にインストールされたアプリは端末上の他の情報にも手が届きます。他のアプリの通知、クリップボードの内容、画面の入力。暗号資産の文脈では、これは他のウォレットのシードフレーズまで射程に入るという意味です。
- APKファイルを直接配布しているサイト。「公式ストアの審査待ちのため」「地域制限を回避するため」といった説明が添えられていても同じです
- 「BitMEXデスクトップアプリ」のインストーラ。後述しますが、そもそも存在しません
- 「閉鎖対応版」「資産移行専用アプリ」を名乗るもの。閉鎖のために新しいアプリを入れる必要は一切ありません
- メールやSNSのリンクから誘導されるダウンロードページ。正規のアプリはリンクを踏んで入れるものではありません
判断を単純にする方法があります。アプリは端末の正規のアプリストアからのみ入れる。それ以外の経路は、説明が何であれ使わない。この一点を守れば、偽APKの被害は構造的に起こりません。
なお、ストア内の検索にも偽物が紛れることがあります。より確実なのは公式サイトに掲載されているストアへのリンクからたどることです。ストアの検索結果で名前が似ているアプリを選ぶより、公式サイト経由のほうが取り違えが起きません。そして公式サイトには、ブックマークから入ってください。
「デスクトップ版」は存在しない — 検索結果に出てきても
「bitmex デスクトップ」「bitmex ダウンロード windows」といった検索には、正当な答えが存在しません。BitMEXの取引画面はウェブブラウザで動くもので、パソコンにインストールするクライアントソフトを配布していません。
この事実は、そのまま判定基準として使えます。「BitMEXのデスクトップ版」を名乗るインストーラを配布しているサイトは、例外なく偽物です。本物が存在しないので、比較して見分ける必要すらありません。名前が正しく書かれていても、サイトの見た目が精巧でも、結論は変わりません。
スマートフォンのアプリはOSの制約でできることが限られますが、パソコンにインストールした実行ファイルにはその制約が薄いです。ブラウザに保存されたパスワード、他のアプリの設定ファイル、キーボード入力、画面の内容。ハードウェアウォレットを繋いだときの通信も対象になり得ます。暗号資産を扱う端末で、出自の不確かな実行ファイルを動かすのは最も避けるべき操作です。
パソコンから使いたい場合の正解は単純です。ブラウザでブックマークから公式サイトを開く。それがデスクトップでの正規の使い方であり、インストールするものは何もありません。
APIキー — 忘れられがちな後片付け
ボットや自動売買ツール、ポートフォリオ管理アプリを使っていた人は、BitMEXでAPIキーを発行しているはずです。これは閉鎖にあたって明示的に片付けるべき項目で、しかもほぼ誰も言及しません。
理由は2つあります。
- 出金権限つきのキーが生きている場合、あなたの知らないところで出金が実行され得ます。取引所が閉鎖に向かう混乱期は、そうした動きが埋もれやすい時期です。
- キーを渡した先のサービス自体が、閉鎖にともなって整理されます。連携していたツールが終了・売却されるとき、預けたキーがどう扱われるかはあなたの管理外です。
- 公式サイトのAPIキー管理画面で、発行済みキーの一覧を確認する
- 心当たりのないキーがあれば即座に失効させる
- 使っていたキーも、建玉を閉じ終えたら失効させる
- とくに出金権限が付いたキーを優先して失効させる
- 連携していた外部ツール側でも、キーの登録を削除する
順序として、建玉の決済が終わってから失効させてください。ボットで建玉を管理していた場合、先にキーを切ると自動決済も止まります。決済 → キー失効 → 出金、の順が安全です。
アプリの通知とメールを信用しない
閉鎖期間には、公式を騙る通知が増えます。プッシュ通知やメールで期限を告げてくるものは、その内容自体を判断材料にしないでください。
公式に告知されている期限は2つだけです。2026年8月26日と9月23日、いずれも04:00 UTC。この2つより短い期限や、あいだにある別の期限を提示してくるものは、判断を急がせるための演出です。
| 通知の内容 | 対応 |
|---|---|
| 期限を告げる | 内容を信じず、公式サイトをブックマークから開いて確認する |
| リンクから手続きを促す | リンクを踏まない。ブックマークから入って同じ内容があるか確認 |
| アプリの更新を促す | 端末の正規のアプリストアからのみ更新する |
| 新しいアプリの導入を促す | 無視する。閉鎖のために新しいアプリは不要です |
| 手数料の前払いを求める | 詐欺です。正規の手数料は出金額から差し引かれます |
← 横にスクロールできます →
通知そのものを止めてしまうのも一つの手です。出金を終えたら、アプリの通知をオフにするか、アプリ自体を削除してかまいません。資産を出し終えた後の通知には、あなたが対応すべき内容が含まれません。
出金後の端末側の後片付け
全額の出金が終わったら、端末側にも整理する項目があります。放置しても直接の損失は生まれませんが、片付けておくと後々の誤操作や誤解を防げます。
- 出金完了と残高ゼロを確認する サブアカウントを含めて、すべての通貨で利用可能残高がゼロであることを確認します。ここが済んでいないうちに片付けを始めないでください。
- 取引履歴を書き出したか確認する アプリを消す前に、履歴の書き出しが済んでいるかを確かめます。プラットフォームが完全停止すると取得できなくなります。
- APIキーを失効させる 発行済みキーをすべて失効させ、連携していた外部ツール側の登録も削除します。
- 二段階認証の登録を整理する 認証アプリに残ったBitMEXの項目は、口座を使い終えてから削除します。ログインが不要になったことを確認してからにしてください。
- アプリを削除する 通知も一緒に止まります。将来「BitMEXのアプリ」を名乗るものを再インストールする必要は、もう発生しません。
アプリの削除と二段階認証の削除を、出金より先にやらないでください。二段階認証の登録を消してしまうとログインできなくなり、復旧に本人確認と数日から数週間が必要になります。閉鎖が近づくほどサポートは混み合います。片付けは必ず、出金が完了したあとです。
よくある質問
BitMEXのアプリはどこからダウンロードできますか
BitMEXのデスクトップ版はありますか
閉鎖対応版のアプリを入れる必要はありますか
偽アプリはなぜ偽サイトより危険なのですか
APIキーはどうすればいいですか
アプリの通知で期限を知らせてきました
アプリはいつ削除すればいいですか
スマホとパソコンのどちらで作業すべきですか
出典
数値はBitMEX公式サイトの公表値です。最新の情報は必ず公式サイトで確認してください。